2016年9月28日 星期三

や対立を終的に判


 野口悠紀雄氏は「金融緩和で日本は破綻する」の第9章「財政赤字と金融緩和で国家は破綻する」と言っている。その本の中で、カーメンMラインハート&ケネスSロゴスの「国家は破綻する」の著を取り上げ、「政府は膨れあがった財政赤字の返済をインフレによって回避してきた」とし、国家の破綻はよくあることだという。

 「国家は破綻する」の著の原題は「This time is different」である。意味は「今回は違う」の意味である。世界中の金融財政の専門家たちが、世界最高速の「京」単位のコンピュータを使って解析し、金融工学とう学問分野でノーベル賞が授与されるほど発達した金融政策が運営されているはずなのに、「サブプライム危機」が始まった。その専門家たちが言った言葉が「This time is different」であった。

 人間の知能の発達は無限といえるほどの広域かつ高レベルに達している。人間の認識レベルが高まるにつれて、誤差の判断に揺れる。だから科学は絶えざる実験と統計との積み重ねの上で、誤差と戦い、論争している。「This time is different」を最断するのは、政治判断である。誤差の戦いという点では、科学の対極にある「宗教」も同じである。宗教的判断は「This time is true」である。











宗教も過去、信条の違いや判断の誤差で宗派、分派に別れ、対立抗争を繰返し、その誤差を「教典」の解釈に求め、宗主の政治的判断に委ねられてきた。人間は絶えず「誤差」の判断に揺れ、惑わされてきた点では共通している。ただ、科学と宗教の違いは、その「誤差」の基準を「different」に置くか「true」に置くかにある。この違いは大きい。人間の認知の深まりは、科学の側に比重が傾いているが、「different」を判断することは「true」と信ずるより難しい事は確かだ。

 しかし、金融対策のような問題は、「誤差」のミス判断で世界中が大混乱に陥る。簡単に、「This time is different」で済まされない。増して実際の金融現場では、あの手この手の金融派生商品が出回っている。結果は「神のみぞ知る」的な決断を迫られるのだ。金融の世界に科学的手法が取り入られれば益々、危機が深まるというアンティノミーの世界の様相を深めている。 「戦争」というものはホモサピエンスがアフリカを出発して、全世界に広がっていく過程で、小集団から集団が定着組と旅立ち組に分かれ、先発組と後発組に別れ、集団は色々な要因で、集団同士の混合通じて、拡大や縮小、消滅を経ながら人間集団の全世界への拡散の旅は続いた。定着した集団は、農耕という生産手段を手に入れることで人口を増やし、農耕は土地の確保と集団の維持と拡大が課題になっただろうことは容易に想像できる。集団は大小様々接触可能な範囲、接触不可能と思われる範囲まで点在し、接触、混交、友好、対立を繰返し、武力を行使したしたことも、考古学の研究を通じて見ることが出来る。農耕社会に限らず、農耕社会出現前の食料採集民の間でも自衛や利益の確保を目的に武力を行使した痕跡も見出されている。

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